岩盤層の施工について

近年、推進工法での施工の需要が高まり、様々な土質での施工が求められています。
以下は、平成20(2008)年度に当工法で行った岩盤層の地盤の施工例です。

施工概要

工事場所 : 浜松市 北区 細江町 気賀 地区
施工業者 : アサヒエンジニアリング㈱
土質区分 : 普通土、硬質土(風化チャート層)
管  径 : φ200、φ250
施工延長 : φ200:237.9m、φ250:228.3m

 

【チャートとは】
堆積岩の一種で、主成分は二酸化珪素(SiO2、石英)、原生動物が1000年に数ミリメートルという非常にゆったりとした速度で海底に堆積して固まってできた岩石です。断面をルーペで見ると放散虫の殻が点状に見えるものもあります。古生代から中生代にかけて形成されたもので非常に硬く、層状のものが多く見られます。
赤色、緑色、淡緑灰色、淡青灰色、灰色、黒色など様々な色があり、暖色系のものは酸化鉄鉱物に、暗色系のものは硫化鉄や炭素化合物に起因します。緑色のものは、緑色の粘土鉱物を含みます。これらは、堆積した環境によって変わると考えられています。

 

施工状況

カッタヘッドは「礫用面板」を使用しました。

施工の際には、礫地盤の施工と同様の方法で、塩ビ管への影響調査を実施しました。

困難が予想される施工でしたが、無事に完工しました。

 

施工の際の留意点

施工を通じて以下のことがわかりました。

・修正が効きにくい
・面板の摩耗が著しい
・岩盤の強度によって日進量が左右される

この結果を受け、当研究会では施工能力の向上のために面板形状の改良を重ねています。また、塩ビ管への影響に関しても調査を継続していきます。
岩盤層の施工に当工法をご検討いただく際には、岩盤の種類などにより施工の可否や日進量が変わるため、当研究会へお問い合わせ下さい。

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