礫地盤の施工について

1 推進管(塩ビ管)に受ける影響

礫・玉石地盤を塩ビ管で推進する場合、礫との接触により外周に損傷を受けることが考えられます。これまで当工法では、玉石混り土層、および、軟岩層を18㎞施工していますが、現時点で特に大きな問題は発生していません。礫・玉石地盤推進完了後の塩ビ管外面の状態を直接確認する方法はありません。 当研究会では、推進前の先頭管を白く塗装し、到達後先頭管の外周の状態を確認することにしました。

2 現場での試験方法

3 管材メーカーによる強度試験 

到達後の塩ビ管の表面には筋状のキズが無数見られました。 当研究会では管材メーカーにこの塩ビ管の強度試験を依頼し、塩ビ管本来の機能に影響がないか、割れや変形などを確認しました。

【管材メーカーによる強度試験】

試験結果報告書

4 塩ビ管に損傷を受けない理由 

当研究会では、礫地盤であっても塩ビ管に大きな損傷を受けない理由を次のように考えています。
①先導体が塩ビ管外径より25mm程度大きく、それに伴う塩ビ管先導体が塩ビ管外径より25mm程度大きいことから、塩ビ管外周に滑材が十分行き渡るクリアランスができる。その部分に滑材が注入されており、管外面を被膜保護する効果があると思われる。
②十分な泥水調整により切羽の安定が計られ、管の周面摩擦抵抗が軽減されると思われる。
③塩ビ管の粗度係数が低く、面板のオーバーカットを最小限に抑えているため、管外周の礫が回転することなく滑っていくと考えられる。
今後も礫地盤施工時は、先頭管の状態を見て回収を行い、管材メーカーにてキズの状態について調査を行っていく予定です。

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